(協)松山卸商センターは昭和44年5月、松山市内の卸売業者が店舗、倉庫の狭隘化等を解消するともに新しい流通機構の確立を図る目的で、国の施策に則り設立いたしました。
その後、昭和49年には規模のメリットを追求するとともに卸団地の経済的地位の向上と地域の発展のため東側隣接地(2万㎡)を購入、さらに昭和56年には西側太郎丸池(2万3千㎡)を松山市より取得し、現在は約4万坪(13万㎡)の広さを有しております。
当初は31社でのスタートでしたが用地拡張と同時に参加企業も増加し、現在は約60社を超える企業団地へと発展を遂げております。
一方、卸団地制度がスタートしてから半世紀が経過するなか、卸売業界を取り巻く環境は大きく変化してきました。こうした流通環境の変化のなか、当団地においてもピーク時59社あった卸売業の数は現在3割程度まで減少してきております。
新しい街づくりにつきましてはこれまで先進卸団地の視察をはじめ専門家によるプランの提案を受けましたが、活性化を図っていくためには卸売業だけでなく小売業やサービス業も含めた人が集まる街にしていく必要性を感じました。
ここ最近の企業誘致につきましては「組合員等の遵守事項」の範囲内ではありますが、可能な限り緩やかな解釈で対応して参りました。平成27年に大型家電量販店及びスポーツ店、平成28年に大型飲食店、平成29年には老朽化していた連棟建物跡のドラッグストアの誘致など、人が集まる街づくりを進めてまいりました。
また、環境整備面につきましては団地内道路の舗装や区画線工事、主要道路への監視カメラの設置等、防犯面や事故の未然防止に努めております。 加えて、令和元年には創立50周年を機に老朽化
していた組合会館の建替えを行いました。組合会館は立地を生かし1階部分を商業施設、2階部分を
事務局及びホール・会議室としております。
今後は共同施設事業の充実や団地内の環境整備を行い、卸売業と小売業が共存でき、かつ組合員
が潤える組合運営を目指していきたいと考えております。